【かながわ経済新聞連載】社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナーvol.4(2018年10月号掲載)
2018年10月25日 コラム
横浜市営地下鉄阪東橋駅より徒歩5分、横浜市南区で創業80有余年のの葬儀社 清水誠葬具店です!
弊社の副社長・清水ふじ代による「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を特別に弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。(月一回更新予定)
今回からは社葬に参列する場合の基本的なマナーをご紹介していきます。今回は、御香典についてです。
社葬に参列する場合の基本的なマナー(御香典編)
前回、お話に出た参列について、今回は少し掘り下げてお話しいたします。
これはおさらいですが、参列にうかがう前に、今一度、訃報通知をしっかり確認しましょう。最近の「社葬」では、税務処理が複雑になることから、御香典の受け取りを辞退することが多いようです。先方の企業様に御香典辞退の意向がなければ、準備を進めましょう。
ご用意していただく御香典袋は「不祝儀袋」とも言われますが、通常の葬儀で用意するものと同じです。もし御葬儀の宗派が事前に分かるときは、仏式の場合は主に「御香典」、神式の場合は「御玉串料」、キリスト式の場合は「お花料」と書かれているものを用意しましょう。分からない場合は御霊前とすれば良いでしょう。
表の水引の下には「会社名・代表者の役職・氏名」を省かずに記入し、中袋の裏側には「包んだ金額」「会社の住所・連絡先」を記入しましょう。先方は、後からお礼のお手紙やお返しの品を送る際のリストを作成します。その際、受付カードと不祝儀袋を照らし合わせながら行いますので、支社や支店などの詳細な情報が必要です。お返しは不要とのお気持ちから、省かれる方もいらっしゃいますが、先方が調べて確認するお手間が省けますので、ご記入いただいた方がより親切と言えます。
一方、会場では、会葬者芳名録への記帳をします。名刺をお渡しすることで記帳の代わりとなりますので、名刺も持参ください。受付で御香典を直に鞄や上着のポケットからお出しする方が見受けられますが、袱紗に包んで持参するのが礼儀です。そして受付では「この度は誠にご愁傷様でございます」などのお悔みの言葉を述べます。次に名刺や芳名録カードをお渡しし、袱紗から御香典を出して、受付の方に正面を向けて手渡します。
社葬への参列は、ビジネスシーンにおいて特に厳粛なマナーが求められます。失礼のないよう、十分に確認することが大事です。
(清水誠葬具店副社長・清水ふじ代)