冠婚葬祭のマナーvol.62「いまどきのご葬儀 (3)」
2023年11月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
いまどきのご葬儀(3)
いまどきのご葬儀として、時代やコロナ禍を経て変化しつつあるご葬儀の在り方をお伝えしています。
今回は、コロナ禍でのご葬儀について、前回の続きをお話しさせていただきます。
コロナ禍は、さまざまなことが「非常事態」として、取り扱われていました。情報が不足していたため、葬儀社にとっても日々リスクと隣り合わせの極限状態でもありました。
ただ、振り返ると、感染症はこれまでにも多くありました。昔から、葬儀社は感染症について必ず勉強しています。その時代の状況に合わせ、どのようにご遺体を取り扱うかを判断し、ご家族の意向をうかがいながら、お客様も従業員も、安全にご葬儀を施行できるかは、それぞれの葬儀社の工夫でもあり、これが創業80年を超える当社では、多くの経験値やさまざまな技術として蓄積されてきました。そのため、常に緊張がありましたが、今回のコ
ロナ禍を乗り越えられたと思います。
感染症でのご葬儀では、他の方に影響が出ないような工夫が必要です。昔は現在あるような特殊な素材を使用した納棺用品などがなく、感染症などでご家族を亡くしたご遺族のお気持ちに寄り添うことが難しかったこともありました。しかし、その経験があったことがきっかけで、「触れることができなくても、一目顔を見たいという、ご遺族の気持ちに寄り添えないか」という思いを強く持つようになりました。
そして、十数年前から現在に至るまで、お顔が見える形での面会やご葬儀を施行するための納棺用品なども、常に備えております。
時代の変化とともにその時々で経験や挑戦を重ね、ノウハウとして蓄積してきたスキルこそが、後の時代に起こる予測不可能なことを解決するための礎となっているのだと、コロナ禍のご葬儀を通じて強く感じました。
次回は、アフターコロナの今についてお伝えしたいと思います。
(fami友葬・清水ふじ代)