冠婚葬祭のマナーvol.69「ご葬儀と多様性 ~社葬とお別れの会について(3)~」
2024年06月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
ご葬儀と多様性について ~社葬とお別れの会について(3)~
今回は「お別れの会」についてです。
少し前までは、芸能人や著名人が亡くなった時に、故人を広くしのぶために開かれることもありましたが、一般の方にとっては、まだ珍しいことでした。しかし、小規模なお葬式が増えるにつれ、お別れの会や、しのぶ会も珍しくなくなってきています。
「葬儀は近親者のみで。後日、別途お別れの会を行います」という場合でも、あらかじめお知らせすることで、日頃付き合いが深い取引先であっても、失礼に当たることはないでしょう。
また、お別れの会は、ご遺族や会社の意向によって、さまざまな形があります。
例えば、ホテルを会場とする場合、葬儀会社とホテルが一緒に進めることもあります。お別れの会で献花をしたい、お焼香をしたいなど、宗教による気遣いが必要な場合ならば、対応できるホテル以外の会場もご紹介することが可能です。
開催する時期は、ご葬儀から1カ月後程度が多く、一番大事なのは「訃報をお伝えするタイミング」です。
決して正解があるわけではありませんが、もし、お亡くなりになった方が会社の代表や重責の方だった場合、会社の今後のためにきちんとご連絡することをお勧めしています。近親者のみの小規模なお葬式でも、葬儀が終わる前のタイミングでお伝えすることで、知らせを受け取った方も「知らなかった」ということがありません。
もちろん、大企業などでは対外的に、すぐにはお知らせできない場合もありますので、お知らせするタイミングはケース・バイ・ケースだと思います。今後も変わらず、大切な取引先や友人であると考えるのであれば、相手の立場にも配慮した対応を心がけると良いでしょう。
今回もご参考になれば幸いです。
(fami友葬・清水ふじ代)