冠婚葬祭のマナーvol.70「ご葬儀と多様性 ~時代が変わっても~」
2024年07月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
ご葬儀と多様性 ~時代が変わっても~
これまでは時代とともに変わる生活環境の中で見られるご葬儀の変化についてお伝えしてきました。
今回は、「お仏壇」についてです。お仏壇にも時代の変化とともに多様化が見られます。もともと、お仏壇は「家の中のお寺」のような役割を持ち、信仰のための仏像や先祖供養のためのお位牌をお祀(まつ)りするためのものとされていました。
また、昔は各家庭に仏間といわれる、仏様と向き合うお部屋があり、そこにはお仏壇が置かれていました。法事などの際にはお寺さんにお経をあげてもらうような習慣がありました。
現在は、核家族化や生活環境の変化から、マンション住まいやコンパクトなおうちなど、スペース的に仏間を設けることが難しい家庭が増えました。
そこで、仏間の用意は難しいけれど新しく仏様を迎えるご家庭向けに、小スペースでも設置可能な、たんすに上置きするタイプのお仏壇や、生活空間になじむ家具調のお仏壇などがそろえられるようになりました。
そして、最近よくご相談いただくのは、後継ぎがいない場合はどうしたら良いのかということです。故人にお子様がいなかったり、お子様がいても嫁いで家を継ぐことができないなど、お仏壇やお位牌を守る人がいないケースについてです。
このような場合、今までお付き合いのある檀家寺へのご相談をまずおすすめします。
お寺によっては、跡を継ぐ人がいない場合、お位牌を預かり、いつでもお参りに行けるよう見守ってくれるところもあるからです。地域や宗教、その宗派やご家族の考え方によりご葬儀の形はさまざまです。もちろん、葬儀会社にとっても、二つと同じものがない十人十色というのがお葬式。また、時代とともに変化することも多くあります。
今回もご参考になれば幸いです。
(fami友葬・清水ふじ代)