冠婚葬祭のマナーvol.73「番外編 〜葬儀会社を取り巻く環境～」
2024年10月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
番外編 〜葬儀会社を取り巻く環境～
今回は、番外編として、葬儀業界を取り巻く事業環境についてお話しします。
円安による原料費高騰などが続く中、多くの中小企業が価格転嫁の問題に直面していると思います。
実は葬儀業界も同様です。例えば、コロナ禍前から業務で日々使っていたマスクですが、価格は終息後も大して戻っていません。また、猛暑時期にかかるエネルギーコストも頭痛の種でもあります。
業界では、ご葬儀の小規模化や簡素化がますます進んでいます。実際、価格競争も激しくなり、より安価なサービスが好まれる傾向にあるようです。
そのため、仕入れ価格の上昇分をサービス価格に転嫁しようとすると、まず「高い」と言われます。各種の上昇コストを自社で吸収しながら、サービスの質を維持することは、今やどの葬儀会社にとっても難しいといえるのではないでしょうか。当社も既存の人員、設備をフル活用しながら、質を高める努力をしています。例えば、アットホームな雰囲気を感じてもらうため、内装や対応を工夫しています。
何度もお伝えしていますが、葬儀は「故人やご家族の思いを大切にする特別な儀式」です。そして、大切な方を亡くした直後に対面する私たち葬儀会社は、ご遺族の心に寄り添い、心のサポートをする存在です。だからこそ、時には採算を度外視することもあります。
多くの人にとって葬儀の裏側は見えにくいものです。葬儀にかかる費用が何に使われているのか。どの部分でコストがかかっているのかも、分かりやすくお伝えし、みなさまにとって安心して後悔の残らないご葬儀を常に心掛けています。
（ｆａｍｉ友葬・清水ふじ代）
