冠婚葬祭のマナーvol.75「ご葬儀と多様性 ~お寺さんとのお付き合いの仕方①~」
2024年12月15日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
ご葬儀と多様性 ~お寺さんとのお付き合いの仕方①~
時代の変化とともに、人の生活や家族との関係性も変わり、人生最後の儀式である「葬儀」との向き合い方もひとそれぞれです。今回は、よくご質問いただくお寺さんのとのお付き合いの仕方についてお伝えします。
Q.菩提寺(ぼだいじ)って何ですか?
A.先祖代々のお墓があるお寺のことです。主に、菩提寺には葬儀や法事などをお願いするほか、家族が亡くなった時にはそのお寺にある先祖代々のお墓に納骨をすることができます。
江戸時代に幕府が始めた寺請制度により、すべての家が菩提寺を持つことが義務付けられました。それは、幕府のかわりに寺院から発行される身分証を受ける制度で、戸籍や住民の動向などの管理をするためだったと言われています。
明治以降は義務ではなくなったものの、お寺を支えるための経済的支援や、日常の宗教活動に参加する檀家(だんか)制度は、現在でも人々と密接な関係が続いています。
Q.菩提寺が分からない場合は、どうするのですか?
A.時代とともに核家族化が進み、自宅に仏壇が無く、菩提寺が分からない方が増えています。ご先祖様から続くご自身の菩提寺を調べる方法として有効なのは、実家に仏壇がある場合でしたら、お札やお手紙などが来ていないか探してみることです。次に、親戚の方に聞いてみるほか、菩提寺と思われるところに連絡してみることで、確認できる場合もあります。
(fami友葬・清水ふじ代)