【かながわ経済新聞連載】社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナーvol.41(2021年12月号掲載)
2021年12月15日 コラム
横浜市営地下鉄の阪東橋駅より徒歩5分、横浜市南区で創業80有余年の葬儀社 清水誠葬具店です!
弊社の副社長・清水ふじ代による「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を特別に弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。(月一回更新予定)
今月は、大人の知恵袋(12)御香典の相場って?をご紹介いたします。
御香典の相場って?
社会人になると、人とのお付き合いも増え、お通夜や葬儀などに参列する機会も出てきます。その際、御香典をどのくらい包めばよいのか、金額に
悩んでいる方は少なくないでしょう。そこで、前回に引き続きシリーズ3回目で、御香典について多数問い合わせのあった事例をQ&A方式でご紹介いたします。
Q.会社の上司への御香典ってどのくらい包むものですか?
御香典の金額は、故人との付き合いの深さ、関係性、自分の年齢によって変わります。
例えば、20代の方が持参する場合は5000円、30代は5000 ~ 1万円、40 ~60代は1万円以上が目安です。ただ、金額のタブーもありますので、ここでまとめて紹介しておきます。
偶数は「割り切れる」ことから「縁を切る」といわれているので、避けましょう。御香典は奇数の「1」「3」「5」の数字が望ましいです。
「4」と「9」の数字は、「4」は「死」を、「9」は「苦しむ」を意味する忌み数字といわれており、御香典だけではなく、冠婚葬祭ではタブーです。
次に、勤続年数や個人的なお付き合いなどにより、金額を増やすのも、別でお花を贈るのもよいでしょう。ちなみに、上司のご家族の葬儀の時も同額が目安です。
そして、個人で包む場合は、上司よりも高い金額にならないよう、配慮が必要です。 会社によっては、香典の金額を役職で定めてある場合や、社内で取りまとめて、連名で御香典を包む場合もありますので、まずは、周りの方に相談してみましょう。
一つ、注意したいのは、御香典にはもともと「遺族を経済的に助ける」という意味もありますが、香典の金額は多ければ多いほどよいというわけではないということです。なぜなら、受け取る側も、高額の方には別で香典返しを用意することになりますし、同じように相手側の葬儀に参列する場合、同額位の御香典を用意する事になります。できる限り相手の負担とならないよう、大体の相場を鑑みて、故人や遺族へ弔意を伝えましょう。
御香典について、3回シリーズでお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。今後もみなさまに、いまさら聞けないしきたりや、知っておきたいマナーなど、冠婚葬祭に関する基本的なことを分かりやすくお伝えいたします。
すてきな振る舞いができる大人になれるよう、どうぞお役立てください。
(fami友葬・清水ふじ代)