冠婚葬祭のマナーvol.63「いまどきのご葬儀 (4)」
2023年12月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
いまどきのご葬儀(4)
いまどきのご葬儀として、時代やコロナ禍を経て変化しつつある、ご葬儀の在り方をお伝えしています。今回は、アフターコロナでのご葬儀についてお話しいたします。
5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行し、インフルエンザと同じ扱いになりました。
病院でも少しずつ警戒態勢が緩和され、広く外来患者が受け入れられるようになり、マスクを外し、以前のように人が集まる機会が増えました。
ご葬儀も、コロナ禍はごく内輪の家族葬が多く、会葬者に振る舞う食事なども、代御膳(だいごぜん)として、持ち帰りのお弁当を用意することが多かったのですが、これもアフターコロナで少しずつ、本来の通夜振る舞いの形へ戻りつつあります。
しかし、すべてが以前に戻ったかというと、決してそうでもありません。この3年間で、家族葬は加速し、みなさんの意識に定着したことで、ご葬儀に対するイメージも変わりつつあります。
ひと昔前は、ご葬儀は「亡くなった人のため」と捉えることが多かったですが、今では「残された家族のためにも」と考える傾向が見受けられます。自分たちらしいお見送りをするため、宗教やしきたりにとらわれない、多様性を大切にする葬儀が増えています。
例えば、キリスト教ではなくても献花をしたい。お墓もなく宗教と関係がないから音楽葬やお別れ会にしようなど、時代とともに見送る家族の考え方も変わり、自由な発想でご葬儀をあげる方もいます。また、訃報を受けた側も家族の意向に配慮して、柔軟な対応をされていると感じます。
これまで計4回にわたり、新型コロナ禍前・後でのご葬儀についてお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。来年も引き続き、今さら聞けないしきたりや、知っておきたいマナーなど、冠婚葬祭に関する基本的な情報をお伝えしてまいります。
素敵な振る舞いができる大人になれるよう、どうぞお役立てください。
(fami友葬・清水ふじ代)