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冠婚葬祭のマナーvol.68「ご葬儀と多様性 ~社葬とお別れの会について(2)~」

2024年05月25日 コラム

かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。

ご葬儀と多様性について ~社葬とお別れの会について(2)~

時代とともに減りつつある「社葬」には、実は大切な役割があります。ひと昔前は一般的だった「社葬」は、代表者や重責者が亡くなると、訃報として取引先やご縁のあった方に広くお知らせし、通夜や葬儀に参加することができました。広く知らせるため、直接伝えられなかった方にも、どこからか伝わりました。

一方、後継者にとっても通夜や葬儀を通じて自分が後任者であることを伝えると同時に、代表者亡き後も会社が盤石であること、変わらず安心して取引していただけることを知ってもらう機会にもなっていました。
また、参列者には芳名帳に氏名と住所を記入してもらうことから、会社の誰もが知らなかったようなお付き合いがあったことを知ることにもつながっていました。

しかし、時代は変わり、葬儀の在り方は変化しています。代表者や重責の方がお亡くなりになった場合も、家族葬や限られた人だけで行う小規模なお葬式とすることが増えています。
ご意向を尊重しながらも、長くやってきた“町の葬儀屋”として、過去の経験から提案させていただくこともあります。それは、葬儀の形やお知らせの方法です。会社の代表者や重責の方がお亡くなりになった場合、注意深く進めないと予想外の出来事に見舞われてしまうことがあるからです。
例えば、ご葬儀はごく限られた親族のみで行うけれども、○月×日にお別れの会を行うこと、そのお知らせは後日改めてご連絡することを訃報のお知らせとして広く伝えるなどです。

お付き合いが広い方の場合、きちんとお知らせを適切なタイミングで行うことが大切です。「これほどまでに」と、家族の想像の範囲を超えるほど、何かしらの形で弔いたいと思う方たちが続くことがあるからです。
家族葬が終わり、お知らせを発送した途端、問答無用でお花や御香典が贈られてきたり、故人をしのぶ電話がかかってきたり、お焼香に伺いたいという来客があったり、納骨までの間、連絡や来客が続き家から出られなくなったりと、「社葬にしておけば良かったです」との声をお聞きすることも、たびたびあります。

(fami友葬・清水ふじ代)

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