冠婚葬祭のマナーvol.71「ご葬儀と多様性 ～時代が変わっても➁～」
2024年08月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
ご葬儀と多様性 ～時代が変わっても➁～
時代とともに変わる生活様式の中に見られる、ご葬儀にまつわるお話として、今回は、「複数のお位牌（いはい）をまとめるには」について、ご紹介
いたします。
マンションの普及などにより、仏間が無くなり、リビングに仏壇を設置するようになると、仏壇のコンパクト化が進みました。先祖代々、複数あるお位牌が、仏壇に納めきれなくなるという、お悩みを抱えている方も少なくないと思います。
そこで、ご紹介したいのが、「回出位牌（くりだしいはい）」という、複数のお位牌をまとめてご供養できるお位牌です。このお位牌は、上部が開くようになっており、内部に５～10枚程度、故人の戒名などを記した木札を納められるように作られています。元からあるお位牌の魂を木札に移し、仏壇内がすっきりすることで、日々のお手入れなども容易になります。そして、故人の命日や年忌法要の際には、対象となるご先祖様を先頭に並べることで、ご供養することができます。
回出位牌を検討する場合は、まず菩提寺様へご相談しましょう。地域の風習や適切な時期、開眼供養（魂入れ）について、アドバイスをしていただけます。ご葬儀や法要のコンパクト化が進む中、ご家庭の事情や後継者の意向によって、ご供養の形もさまざまですが、ご先祖様をご供養する大切な気持ちは、今も昔も変わりません。
今回もご参考になれば幸いです。
（ｆａｍｉ友葬・清水ふじ代）
