冠婚葬祭のマナーvol.77「ご葬儀と多様性 ~お寺さんとのお付き合いの仕方③~」
2025年02月25日 コラム
「かながわ経済新聞」の連載コラム「社長さんが知っておきたい冠婚葬祭のマナー」を弊社ホームページでも公開しております。
社員やそのご家族、または取引先などに不幸があった際の企業としての対応をご紹介しております。
急なご葬儀の際に必要な情報を集めておりますので、ぜひご活用ください。
ご葬儀と多様性 ~お寺さんとのお付き合いの仕方③~
前回に引き続き、時代の変化とともに変わるご葬儀の在り方について、お寺さんとのお付き合いの仕方をお伝えします。
Q.菩提(ぼだい)寺が分かりませんが、葬儀でお経をお願いしたい場合、どうすればよいですか?
A.まずは葬儀社に「菩提寺が分からない」と伝え、相談してみましょう。
葬儀社は、お寺さんとのご縁やしきたりを大切にするプロです。葬儀だけでなく、今後の年忌法要やお盆・お彼岸の供養についてもアドバイスができます。菩提寺が分からない場合でも、宗派やお墓の有無を確認し、ご家族に合うお寺さんをご紹介することも可能です。
近年、核家族化が進み、お寺さんとの関係が希薄になるご家庭が増えています。また、利便性や合理性を重視する方々のニーズに応える形で、インターネットを活用した「お寺さんの派遣サービス」も登場しています。
こうしたサービスは、依頼者の状況に応じて柔軟に対応できる一方で、注意点もあります。
派遣されるお寺さんの中には、特定の寺院に所属せず、独立した僧侶として活動されている方もいるため、その後の法要やお付き合いの継続について、事前に確認しておくことが大切です。
どのような形で供養をするかは、ご家族の思い次第です。分からないことがあれば、遠慮せず葬儀社に相談し、納得した上でお寺さんを選びましょう。大切なご供養だからこそ、信頼できる専門家のアドバイスを受けながら、ご家族に合った形を見つけていただければと思います。
ご参考にしていただければ幸いです。
(fami友葬・清水ふじ代)