暑さ寒さも・・・
2017年09月01日 コラム
残暑厳しい中皆様いかがお過ごしでしょうか。
昔の人はよく言ったもので「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉があるぐらい
お彼岸は、「春分の日」「秋分の日」を中日として前後7日間で、春分の日は「自然を讃え、生物を慈しむ」とあり、
秋分の日には「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」とあります。
春・秋のお彼岸の前後から、一番過ごしやすい季節を迎えるようになっていて、
生活の中に密接に関わっている事がわかります。
お彼岸と言えば、やはり「ぼた餅」「おはぎ」が有名ですね。
地域により呼び方は色々あるそうですが、
それぞれ漢字で書くと、「牡丹餅」「お萩」です。
春は牡丹の花に似ていることから「牡丹餅」こしあん
秋は萩の花が咲き乱れる様子から「お萩」粒あん
と言われています。
小豆は昔から「邪気を払う」効果がある食べ物とされており、
御先祖様の供養に使われてきました。
小豆の収穫は秋。
収穫されたばかりの小豆は皮までとても柔らかく粒あん向きですが、
春には皮が固くなるので、こしあんとして食べます。
おはぎが粒あんで、ぼた餅がこしあんなのはそれが理由です。
旬なものは旬な食べ方を、
旬を過ぎた食べ物は美味しくなるように工夫された、
先人たちの知恵が詰まっています。
また、非常に貴重だったお砂糖を使ったぼた餅やお萩をお供えすることで、
ご先祖さまへの供養を欠かさなかったそうです。
以上、おはぎの豆知識でした。
お彼岸には、日頃なかなか手入れが行き届かないお仏壇やお墓などの細部までお手入れする日にして、
家族みんなでご先祖様の話をしながら、
感謝やご縁を改めて感じる時間として過ごしてみてはいかがでしょうか。